キズナアイ、ミライアカリ、輝夜月…… バーチャルYouTuberの世界を知っているか?
はいどーも!みなさんバーチャルYouTuberって知ってますか?キズナアイさんのチャンネル登録者100万人突破、バーチャルのじゃロリ狐娘おじさんのブレイクで一気にインターネットに広まった感があります。
最近このジャンルが気になって色々と動画を見ていたのですが、かなりハマってます。
暇さえあればYouTubeを見ているようになってしまい、この気持ちを広めたくこれを書いています。バーチャルYouTuberを見ろ。
キズナアイ
バーチャルYouTuber界の王。チャンネル登録者100万人越えはさすがの貫禄。
YouTuberにあまり詳しくなかったんで今回調べてみたんですけど、あのヒカキンでさえ単一のチャンネルだと登録者は530万人ほどで、100万人を越えていると国内ランキング上位60位に入ります。米津玄師やディズニー公式チャンネルのすぐ下につけていると言えば凄さが伝わりやすいでしょうか。チャンネル開設は2016年10月で、ここ一年で急激に伸びてきたことが分かります。
正統派アイドル風の髪型にピンクのメッシュが入ったヘアスタイルにピンクのリボン……耳……いや花びら……?を付けて可愛らしい印象に纏まっています。
この外見から「ほら私AIなんで」「人間のみんなと同じことができない」「この白い虚無の空間から出られないんですよ」などの自虐めいた発言が飛び出すのが面白く、動画をキャプチャした画像をインターネットで見かけることが多いです。
これは特に気に入っている三枚です。
ミライアカリ
国内二番手YouTuberは青いカラーが特徴的なミライアカリ。
初音ミクをデザインしたKEI氏を公式イラストレーターに据え、下ネタにも果敢に挑みます。
体当たり系の動画が多く、駆け出しアイドルのような印象を受けます。
チャンネル登録者数は16万人ほどでキズナアイには水をあけられている形になっていますが、動画を上げ始めたのは今年の10月なのでまだまだこれから伸びていくバーチャルYouTuberだと思われます。
エイレーン
実はミライアカリはアニメ娘 エイレーンというチャンネルから始まったプロジェクトです。エイレーンは2014年ころから動画を上げているので、恐らく国内では最も古いバーチャルYouYuberです。動画のリストを見てもらうと分かると思いますが動画の内容はかなり不健全よりで、インターネットの猥雑さが詰まっています。下ネタを連呼するのはザラ、北朝鮮やISISをネタにしディズニーにケンカを売っていく動画スタイルは往年のニコニコ動画を彷彿とさせます。
ミライアカリの動画に下ネタがよく出てくるのはこの流れがあるからですね。
もちろんこんな動画をYouTube様が許容するはずもなく、たびたび広告収入をストップさせられていたようです。
登録者1000人、100,000人突破記念動画では身の上話が語られています。父親の死、海外での生活、ブラック労働など架空のキャラクターへの設定としては煮詰まっているうえに必要以上に暗い過去なので制作者の実際の過去だろうと思われますが、どこまで実話なのか判断することはできません。
恵まれているとは言いにくい過去を経てどのように動画制作を始めていったのかが綴られ、2Dから進んでオリジナルのアニメを作りたい!という気持ちを熱く伝えています。
真摯に動画を作る態度からチャンネル登録者が増えていき、遂に黒字化を達成。
すると黒字化した収益と借金を元手に3Dアニメーションを作るスタジオを立ち上げると発表。(もちろんどこまで実話なのかは分かりませんが)
ここからチャンネル名を変更して本格的に3Dアニメーション企画として始まったのがミライアカリということなのでしょう。
どん底から個人製作の動画を作り続けて少しずつファンを獲得し、新しいことを初めて夢を叶えていく製作者のことを知ると動画がぐっと面白くなります。ミライアカリと合わせて見ていきたいYouTuberです。
バーチャルのじゃロリYouTuberおじさん
のじゃおじ。狐のやべーやつ。現代のシンデレラ。
可愛らしい狐娘の3Dモデルにコンビニバイトのおっさんの声をそのまま乗せた、等身大が過ぎる新進気鋭のYouTuber。
大きく話題になったあとなので詳しい説明は省きます。のじゃおじの可愛さ、ケモミミへの愛情、動画制作に向ける誠実な思いは知って欲しいのじゃ。
「なんか変なの流行ってんなw」「インターネットの闇」なんて反応で済ませないで動画を見てほしい。第8回が本当に良いです。「誠実」がそこにある。
輝夜 月
かぐや るな。今年の12月から動画の投稿を始めたばかりにも関わらずチャンネル登録者数は既に2万人を突破しており非常に勢いがあります。
声質が特徴的で「首締めハム太郎」のあだ名で呼ばれることが多いですが、こういう真っ当な社会で生活してるうちは絶対に聞かないであろうフレーズがぽんぽん飛び出すのはインターネットの本当に良いところですよね。
実は今一番気になっているのがこの月ちゃんで、まだ動画は3本しか上がってないんですけど毎日見てます。Twitterもフォローしました。
発音全てに濁音が付いているかのようなダミダミの声、酒入ってんのかと疑うようなヘロヘロの進行、崩れ切った敬語、笑い声、ギザ歯……全部好き………Love……
アホで喋りっぱなしの厄介な後輩に振り回されつつもちょっと悪くない……みたいな空気が良いです。コンビニでうっかり会って肉まん奢らされたい。
バーチャルYouTuberはまだまだいる
他にもバーチャルYouTuberはいます。
電脳少女YouTuber シロ
ちょっと不安になるくらい胸が大きい、YUAこと藤崎由愛
富士葵
岩本町芸能社のエントリーが話題になった環とあんず
ときのそら
バララとカレン
(おそらく)世界初の男性バーチャルYouTuber ばあちゃる
バーチャルYouTuberのこれからの可能性が伺えます。
バーチャルYouTuberの強み
主語が大きい話で申し訳ないんですけど、オタクってYouTuberのこと嫌いじゃないですか。オタクのこの感情の理由の一つに「顔出し」があると思うんです。自分の顔出しじゃなくて、相手の顔出しです。
インターネット初期に徹底された「顔出しは禁忌」の風潮のまま育った、あるいはその風潮に染まった人間からすると、顔出しで動画配信をする人間は「ルールに従わない部外者」なんですよね。異常な存在を恐れ、排除しようとするのは自然な感情です。
今ではインターネットに誰でも触れられる時代で顔出しで活動している人も沢山います。ですが「こいつらは別の世界の住人だ」という意識が先行してしまい、近付こうとしなかった。楽しもうとすることがなかった。そういう感情が少なからずあったと思います。自分はそうでした。
バーチャルYouTuberはそういった面倒くさい感情を綺麗にクリアしています。顔は一応出てるけどバーチャルだし。バーチャルだから顔可愛いし。声はおじさんでもモデルが可愛ければ愛が生まれることは実証済みです。
オタク層が触れようとしなかったジャンルを切り開ける。それがバーチャルYouTuberの強みだと思います。
バーチャルYouTuberのこれから
バーチャルYouTuberはこれからどうなっていくのでしょうか。個人的な意見ですがこれは一過性のブームではなく、2018年も大躍進するジャンルだと思っています。まずキズナアイの100万人達成が大きく、「人が集まるジャンル」であることが認知されつつあります。のじゃおじのインパクトによって広い層に存在が知れ渡ったことも大きいです。
YouTuberと企業がタイアップする流れが既にあります。広告動画ってやつですね。これからは企業が自社のオリジナルバーチャルYouTuberを持ち、そこで広告動画を上げるようになる日も近いのではないでしょうか。
運用期間をあらかじめ設定した期間限定の活動も考えられます。「今期のアニメ何見てる?」と同じように「今年のYouTuber誰追ってる?」なんて会話が交わされるようになる日が来るかも知れません。
最後に
バーチャルYouTuberの勢いはすごいです。これを書こうと思った時、ひとまず現状を知ろうと思って色々と動画を徘徊していたんですよね。その時のじゃおじの第一回動画の再生回数は80,000回くらいで、「あれだけ話題になったのに意外とみんな見てはいないんだな」と感じました。バズったのは知ってるけどそれだけ。なんか闇深そうだし見たいと思わない。そういう人が多かったんだと思います。今見たら15万再生突破してました。
輝夜月ちゃんのチャンネル登録者数も、この時は5000人くらいだったんですけど今は3.5万人越えてます。すみません、上の方で2万人越えてるって書いてたんですけど、ここまで書くうちに1万5,000人増えてます。フォロワーも2000人くらいだったのに今は2万人越えてました。と言っている間にもまた増えているはずです。データが一瞬で古くなる。
インターネットの層にバーチャルYouTuberが届き始め、完全に波が来てます。
ここから大きく発展していけるのか、いまいちヒットできないまま萎んでいくのかはわかりません。ただ、「自分とは関係無い」と流してしまうのはすごくもったいないです。バーチャルYouTuber、見てみませんか。やらなければ、はじまらない……